◇センター長に就任して | ||
大学教育研究センター長 江幡 武 | ||
渡部治雄先生が突然5月30日付けで、米沢女子短期大学学長に転出されたその後任として、私は翌日の5月31日付けで、第三代目の東北大学大学教育研究センター長に就任しました。私は理学研究科物理学専攻に所属してはいますが、在任期間中は当センターの仕事を一生懸命やっていきたいと思っています。 現在皆さんが学習しているカリキュラムは、平成5年4月の大学改革によって新たに編成され、実施してまだ4年目のものです。この新カリキュラムが皆さんの学習意欲を刺激し、それなりの成果を挙げていることは疑いのないことでしょう。転換教育科目とか、全学教育科目といった目新しい言葉は、その際に誕生しました。 皆さんは目下、自分の目指した専門分野の専門科目とともに、全学教育として開講している転換教育科目、教養教育科目、基礎教育科目、外国語教育科目、保健体育教育科目を川内北キャンパスで学んでいるに違いありません。また、皆さんは青春時代の真っ只中にあって、若さを満喫するとともに、さまざまな悩みを抱え、場合によっては、孤独にさいなまれているかも知れません。私も皆さんの年頃のころ、野草園などを不精髭、げた履きという拾好で散歩していて、まわりからうさん臭そうにみられた(と思って悩んだ)ことを、青春のひとこまとして時になつかしく思い出します。もし、勉学や人生の諸問題その他もろもろの悩みごとがある場合は、一人で抱え込まないで、気軽に各クラスの担任とか学生相談所の諸先生方に、随時、相談して欲しいものです。 高齢化時代の中、皆さんにとって、人生残りの60有余年は途方もなく長く感じられると思いますが、実際体験した者としての実感は、まさしく『少年易老、学難成』です。ですから、全学教育科目を履修する貴重な数年を大切に生活して貰いたいと思うと同時に、当センターで開設・実施しているさまざまな科目が広い意味で、皆さんの役に立って欲しいと願わずにはいられません。 センター長として、全学教育の更なる改善を期する上から、特に皆さんから現行のカリキュラムについて、何かと気づいた点があれば、面倒臭がらずに一筆書いてくれることを希望します。宛先は私あてとして、教務班の窓口に提出しても結構ですし、郵便でも構いません。一般的な疑問・意見に対しては、この「曙光」を通じてお応えするつもりでいます。内容によっては、直接ご返事が必要になる場合もあるかと思いますので、連絡先も書いてくれると助かります。 |
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