◇SCSによる全学教育の実施について
大学教育研究センター
 スペース・コラボレイション・システム(SCS)が本年10月2日から運用され始めました。これは通信衛星を介して各大学・研究機関に開設された小型地上局(VSAT)間で映像・音声信号の変換を行うためのネットワークです。その運用は、文部省放送教育開発センターが衛星回線の確保や制御信号の発信などによりVSAT間の運用などを支援することにより行われます。このシステムの概念図は下に示すとおりで、放送教育開発センターの支援のもとに各VSAT間で双方向の音声・映像による対話ができることになります。

 本学にもVSATが3局開設され、その一つ(機関名東北3)が川内北キャンパスのB200教室に設置されました。大学教育研究センターではこのシステムを全学教育科目の実施に利用し、他大学又は本学の他のVSATの間で、相互授業や合同ゼミ及び研究会などや特定の大学や研究機関にしかない映像音響資料や希少教材の共同利用を行うことにより全学教育科目のカリキュラムを質的に向上させることを考えております。本年度は、神戸大学を議長局として九州大学及び本学の3大学間で相互授業を行うことを企画しています。これは、神戸大学が開講している総合教養科目Vのうち『健康の科学』を受信して、九大と本学とが全学教育科目の一部として聴講させるものです。ただし本年度は、神戸大と本学との学年暦に違いがあるため、全てを利用することができず、1月16日講時外にB200教室で行われる総合科目の一部で利用することになります。

 当センターでは来年度から本格運用されるこのシステムを利用する計画を研究中ですので、全学の先生方からの御協力が得られますようお願いします。また、このシステムを利用して受講または受講させたい講義などがあれば、全学教務委員会宛アイデアをお寄せ下さい。 (文責蛇子)


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