◇より良い環境を | ||
工学部4年生 米澤 健 | ||
まず全学教育科目を受けるにあたって、はじめに目にするのが周りの環境だと思います。大学に入学して最初に授業を受けることになるキャンパスが川内北キャンパスでした。第一印象は「きれいではない。」と、敢えて言っておきます。中に入ると、天井が低く、廊下は暗く、狭い。そしてもっとも気になったのが、サークルか何かの紙が無造作に壁に貼り付けられていたり、教室に散らかっていたり、誰かが自分のごみを机の中に残していったり、そういった乱れた環境でした。 確かに、大学に入ると高校までとは違い、掃除をしてくださる方がいて、学生が教室や廊下などを掃除しなくてもよくなります。しかしながら、サークルにしても個人にしても後片付けくらいは必要なのではないでしょうか。身近な環境が乱れていると学習意欲も低下しそうな気がします。校舎に入って、“モラル”という言葉を何度も思い出していたのは、私だけではない事でしょう。 全学教育科目の授業の中で感じたことは、学生との対話を求めようとせず、御自分だけが納得しながら授業を進めていく先生がおられるということでした。教室にやってきてすぐさま黒板に数式を羅列して、黒板と対話するかのように授業をすすめていく。ノートをとるだけの授業になり、少しも充実感が得られませんでした。「もっと学生に理解して欲しい」と働きかけながら授業を進めるべきだと思います。学習するのは学生の本質で、全て学生次第だと言ってしまうのは簡単な事です。4年になってみて、先生方が非常に忙しいというのはよく分かりました。しかしながら、授業の進め方についてもっと改善する努力をして欲しいと思うのです。 専門教育科目の授業を受けているとき、「この数式は習わなかった?」と先生がおっしゃって、学生どうしが顔を見合ってニヤッとする。そして先生がその数式の説明をされるとなんとなく思い出す。そんな光景が何度も繰り返されていたように思います。最近、全学教育科目について思い出すのはそれくらいでした。忘れていることも多く、それについて述べるのは正直言いまして少々恐れ多かったのですが、思いついたことをそのまま述べてみました。 |
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