◇全学教育への思い ― 二つの提案 ― | ||
教育学部3年 小澤 周平 | ||
この紙上では、自分の体験を元に、率直な意見を交えながら、自分なりに二つの提案をしてみたいと思う。 まず一つ目は、語学について。いわゆる第一外国語として必修科目に設定されている、「英語」を、1・2年次には履修しなければならなかった。この高まる国際社会のニーズに応えるべく、または、これから21世紀という時代を生きていく人間としての素要をより充実させよう、という類の趣旨が、おそらくその根本にあって、こう設定がなされているのであろうかと推測され得る。そこで、語学力の必要性に関しては、事実、僕個人として、痛感していることの一つでもある。 ところが、現状はどうだろう。1年次では、開講される授業の選択権すらなかった。そのかわり、それぞれは、ただ単に学籍番号順に特定のクラスに割り振られ、その上、余程の事情がなければ、その例外を実行するのは難しい。といったシステムであったように記憶している。このシステムの背後には、もちろんきちんとした考えがあって、そうなされていることだと思う。むしろ、そうであって欲しいし、そうでなければならないだろうとも感じる。そうは認めた上でも、そのこと自体は、果たして本当に有効な方法といい得るのだろうか、その疑問は依然として残る。 少なくとも、一学生としての立場から言うと、できる限り多くのクラス履修にあたって、ぜひとも、各学生それぞれが、授業内容を吟味しながらその個人の意思決定をし、それに基づき、かつ、それが最大限尊重される形での選択、その必要性を感じると共に、事態の改善を提案したい。 次に、履修方法について。きっと、この点については僕個人に限らずとも、他にも同様な意見を抱いたことのある人が、少なからずいるだろうと思われる。つまり、手続きの際に抱くある種の不便さに関しての点である。 まず、全学教育科目の履修にあたって、学生は、分厚い「全学教育科目に関するシラバス」を、公式にはほぼ唯一な資料として活用し、授業の詳細を知ろうと努めることになる。けれども中身は、箇条書きなどで型どおり示されていて、情報としての質は意外にもあっさりとしていることが、少なくはないのも事実だと思う。なので、そこに書かれていること以外にも、もっとつっこんだ細部を知りたいといった場合や、文面自体に疑問点を見出した際などは、その点を追及することはしがたく、よって不便さを来しかねない。 そこで、二つ目の提案が、それをパソコン上の手続きなどで代行できないだろうか、というものである。担当教官とのアクセスも、現状よりは容易にできるようになるのではないか、と推測される。試験的にでも、一部分への採用だとしても、何らかの形で一度導入してみる価値はあるのではないかと思われる。 |
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