◇全学教育科目について
文学部2年生  小山 美雪
 今まで2年間全学教育科目を履修してきて、後悔していることがたった一つだけある。それは、外国語、特に英語をもっと真面目に勉強するべきだったということである。英語とは中学校入学以来約8年間も付き合っていることになるのだが、大学に入学してから週単位の講義回数が減り、またセメスター間に長い休みが入ったりして英語に触れる機会が減り、また触れる時間も短くなったため、読解力は高校の時よりも確実に落ちてきているようだ。さらに絶望的なのが英会話である。語学を学ぶ上で、文章をきちんと読むことができるようにする、というのはやはり大切なことではあるが、もっと重要なのは自分の気持ちを言葉で表現し、相手との意志の疎通をはかること、すなわち会話ができるようにすることだと思う。だが実際のところ、もっともらしいことを書いてはいるが、悲しいことに私自身はいまだに『英語を読めても話せない日本人』の一人だということを認めざるを得ない。今まで大学で受けてきた外国語教育、特に英語を振り返ってみると依然として読む・書くといった分野に偏っているような気がする。私が選択したカリキュラム上そうなってしまったのかもしれないが、高校の授業の延長という雰囲気で、ただテキストを読み進めていくだけという講義が多かった。もちろん受け身的な姿勢で講義に参加しているだけだった私にも非はあるのだが、学生が興味を持って参加できるよう、使用するテキストや講義内容にもう少し工夫がなされていいのではないかと思った。

 大学でなされる全学教育には、教養教育科目というものもある。教養科目では、高校の時に習っていた地理や地学の知識を使うような講義、今まで全然触れたこともないラテン語、心理学関係の講義など今専攻している分野には関係ないものの自分がいくらか関心持っている講義を選択することができた。専門知識だけに偏りすぎないようにするためにも、様々な領域の講義を聞くことは望ましいと思う。

 また保健体育も全学教育に含まれるのだが、私は大学にも保健体育があるとは知らなかったのでこれは驚きだった。もっと驚いたのは選択できるスポーツの種類が多いことである。バレーボールやサッカー、またゴルフやエアロビクス、トレ・レクなど珍しい物も含めて十四もの選択肢があるが、希望者が多い場合、抽選にもれると希望通りの種目を履修できないこともある。私もゴルフに落選してトレ・レクを履修することになったのだが、青葉山を走るというきつい授業があったものの、インラインスケートやボーリング、スケートの授業もあり、楽しい経験をすることができた。

 三年生になると専門科目を主に履修することになるが、今まで全学教育科目で学んできた知識を無駄にしないよう、英語をはじめとした様々な分野の知識を引き続き積極的に取り入れていこうと思う。

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